苗作り


   

 品種をキヨニシキと白毛もちの2種類に絞り込みました。種の混入と省力化のためでした。ま

ず、昨年収穫した自家採種のもみをふるいにかけ、細かな草の種を取りのぞいたり、藁など目

に付いたものを拾ったりします。次にもみを水に浸して浮いてくる、しいなをすくいます。あと

は、漬物桶なかで水に浸しておきます。底からエアーポンプで空気を送り、ぶくぶくさせておき

ます。 昨年までは塩水選していましたが、今年は水だけにしました。昨年実験に水に浸して

浮いてきたしいなをすくい、ざるで水を切った後、塩水に浸したところほとんど浮いてくるもみは

なかったので、今年は水だけにしてみました。温水処理もしていません。漬物桶の中で浸して

いますが、エアーポンプでぶくぶくさせています。このやり方は「現代農業」で見たやり方です。

紹介した人はこのまま水も変えずに置いておき、芽出しもしないそうです。昨年も試してみまし

たが、ずっとほっておくとかなり水が濁ってくるので今年はたまに替えてみました。エアーポンプ

のおかげで状態はよさそうでしたが、やはりできれば以前のようにタンクに水を汲み置きしてお

いたのを使うか、湧き水などを汲んできておいて2日に一度ほど替えたほうがいいような気はし

ました。来年はどうやるかは検討中です。 

   

 たんぼの一角を畦シートで囲いました。畦シートは前後に倒れないようにピンと張らずに波立
たせるようにしてみました。これで棒等で押さえなくてもすみます

   

水路掃除をしまし、苗作り専用の沸き水を引いてきます。

私がお借りしている土地は閑静な住宅地の中にあるのですが、このような場所があるとは穴

場といえるかもしれません。湧き水は水源を少し下るとわさびを作っていたり、鱒の養殖に使

われています。また、水道にも使われているそうです。その湧き水を少しわけてもらって苗床に

引いてきます。水量が少ないため水が溜まるまでが一苦労なのですが、今年は溜まるのが思

ったより早かったです。秋には耕しましたが、春は耕さなかったからだと思います。ただ、この

水は苗作り専用で田んぼ全体に行き渡らせるほどはありません。代掻きの時期に応じて一般

の水路から水を引きます。

   

苗代に充分水がたまっていたのでアルミのとんぼでかるく表面を代かきし、平らにならしてお

きます。苗箱に入れる土は、無肥料無農薬栽培なので苗作りにも無肥料の土を使います。昨

年までは、田んぼの隣にある杉林の中から土を採っていましたが、杉林の土のせいか水はけ

が悪く苗の出来があまりよくありませんでした。ことしはためしに土を買ってきました。袋の中を

見てみるとは赤玉土の粒が細かいといった感じの土でした。

   

 いよいよ種蒔きです。まず苗箱に土を入れます。1箱に80〜90g蒔きました。種籾はかなり

水気が残っており蒔きづらかったです。1日ぐらい日に当てて干した方がよかったかと思いまし

た。作った箱数はキヨニシキ60箱、 白毛もち12箱です。用意した籾の量はメモしておくのを

忘れたので正確かどうかわかりませんが、各6.5K、2Kです。終わってみるとかなり余りまし

た。来年も同じ箱数なら各2K、1Kg以上減らしてもよさそうでした。足りないより余るほうが

いいですが・・・。

   

 種蒔き後、覆土した箱を苗床に並べていきます。トンネル支柱を立て寒冷紗をかけます。保

温とビニールを開けっ放しにしておいて、仕事等で見に行けない時の霜害を防ぐためです。ま

た、鳥の侵入を防ぐという意味もあります。

2枚のビニールを合わせるように張り、石やポール、とめ具で固定します。これで完成です。ビ

ニールは5年以上同じものを使っています。始めに買ったときは透明でした。本当は半透明の

ものが良いようです。汚れていてちょうどいいのです。 結局、温湯処理も、塩水選も、催芽もし

ませんでした。最近まで催芽はやろううかと 思っていましたがやめました。

   
          発芽(6日目)                    出揃った芽(10日目)      
   
                                                        
 やはり芽が出始めるまでに時間がかかりましたが、大体予定どうりでした。問題はこの後でし

た。苗が伸びてこなくなりました。

原因を考えました。苗床を昨年より西に延長したのですが延長した付近はまずまずなのです

が、昨年と同じ場所の辺りは伸びてきませんでした。毎年、場所を変えたほうがいいという人の

もいますがそのとおりといった感じでした。箱に入れる土を変えればいいかと思っていましたが

考えが甘かったといってもいいでしょう。         

   
           20日目                          田植え直前       

 かなり苗もばらつきが出ました。上の右の写真は白毛もちの苗ですが、これでもいいほうの

苗です。 まあまあの苗も箱の場所によってでこぼこしています。前にも書きましたが、無肥料

の苗作りは箱の下に根が伸びるようにして苗が大きくなるようにしますが、うまく下に根が伸び

なかったところが大きくならなかった原因だと思います。トラクターでしろかきしたところへ箱を

おいたほうがよかったかとも思いました。この後田植えをしましたが、苗がうまくいかなかったこ

とが後々ひびいてきます。         



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